9月16日(土曜日)

何やら朝からバタバタ。ってこれはいつもの事だな。合間を縫って午前十時のロードショーを観に行く。近所のシネコンでかかっているのは、泥の河です。ひと言でいうと、郭舟の話だな。1981年の作品で、劇中の設定は1955年(昭和三十年)の大阪です。全編モノクロ撮影です。自主制作ゆえの予算的な縛りか?それとも演出かな?

僕が中学生のころ、この映画を観た人が力説していたのを覚えている。いつか観ようと思っていた映画だったので、スクリーンで観られたのはよかったな。劇場の客層は、僕が一番若いくらいでしたね。ここまで書いて思ったけど、何十年も前にビデオで観ていたかな?記憶が曖昧だ。

昭和三十年といったら、僕が生まれる12年も前の事です。そして郭舟のような物は、東京オリンピックの開催とともに、ほぼ排除されているはず。郭舟ではないが、船上生活者はいて、東京では都営住宅に入居したと当時を知る人は話してくれた。大阪でも大方こんな物でしょう。

年齢のわりには、新しいシステムの中で育ってきた俺です。その所為か、この手の話には関心がある。あの郭舟の子供のは、僕の両親と同世代だ。それを考えると、そんな昔の事じゃないんだよね。

なぎらさんの写真展に足を運ぶ。24日まで森下文化センターで開催されています。この写真店の後に、一件予定が入っていた。それが流れる。下北の駐車場で、昼寝して待機です。何だこれ?仕事みたいだな。

下北沢って、何十年ぶりだ?二年間経堂に住んでいたので、比較的馴染みのある場所だ。変貌しているって感じではないが、俺の方が歳を取ったんだな。そう感じましたね。

ふたりのビッグショーのセットリストは後日ね。